NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃〜あなたの人生を“検索”が変える〜」

見ました。
なんだか、googleが世界の情報を支配して世界の人間を支配する!!みんな気をつけろ!!みたいな描かれ方をしているなあと感じました。しゃべってる英語を日本語に訳してたけど、口調がなんか悪者っぽくされていて、かつ英語自体が聞こえなかった。普通に字幕だけでいいのにわざわざ日本語の音声をつけたのはなんでだろう?


俺は、Googleが好きだし、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」や「シリコンバレー精神」を読んで、そこで描かれているGoogle像が気に入っている人間です。だから、Googleが悪者扱いを受けているようで、嫌だった。


梅田さんの本では、Googleは中立的で、自分の都合で情報を操作するようなことは、理念と外れているし、やらないと書かれていると俺は感じました。
実際に日々Googleのサービスを使って、何でそのサービスをするのかを自分で推量してみても、Googleが悪者だとは思わない。


いずれ、みんながいつでもパソコンを持ち歩いて、Googleからの自分の欲望に合った情報を得て、行動するだろう。自分の趣味嗜好にあった情報を提供してくれるロボットなんかも出てくるかもしれない。いろんなものが便利になるだろう。株式投資だって、みんなが気軽にできるようになるだろう。汚職や裏取引がなにもない超民主主義的な政府もできそうだ。


しかしそれを、Googleにいいように操られていると考えるのはなんだかおかしい。確かにあるものからの情報を妄信し、それによって全ての行動を決めるっていうのは、なんだか愚かな感じがするけど、いままでだってそうだった。いや、今以上に過去はそうだった。



一軒の電気屋さんに行って、色んなところで価格を比較するのがめんどくさいからそこで買っちゃうなんてのもあった。それが今ではいろんなところの価格を比較できて一番安いところで買える。市場原理が働きやすくなって、需要と供給が気持ちよくつながるようになった。


検索っていうのは自分でいろんな情報を集めて、自分で判断するってことだろう?いろんな意見を聞いて、いろんな数字を検討してそれで決める。実に能動的で、賢い行動だと思う。


NHKは何であんな描き方をしたんだろう。TVとWEBが相反する権威だからかなあ。「みんな!WEBは危険であなたを支配しようとする悪いやつですよっ」て言いたいのだろうか。う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。